冷たい雨に想う
冷たく激しい雨が終日降っていた。
外に出ることもなく来客もなく、昨日水挽きをした急須の注ぎ口の穴あけで終わる。
冷たい雨の降る夜は、日本酒の熱燗が晩飯の食前酒となった。
焼酎に慣れた五臓六腑にはかなりの勢いでしみわたる。
私のふるさとは徳島で、そこには眉山(びざん)という美しい山がある。
河口の街の背後に屏風のように街を囲んでいる。
山頂にはビルマのお寺の建物だというパゴダの搭がある。
戦争犠牲者の供養と反戦平和への祈りを込めて私の少年の頃に建立された。
その頃、「ビルマの竪琴」というロマンチックな小説も読んだ。
私にはビルマは敬虔な仏教徒の崇高な国だと思っていた。
その搭とともにその人々や大地に憧れを感じていた。
しかしその国は、いつの間にか国名もミャンマーとなり、今は軍独裁の国家になってしまい反民主主義の見本のようなものだ。
無防備の僧侶、市民に銃を向ける独裁者と手先の軍隊は仏教の国ビルマのおなじ国民なのだろうか。
宗教を捨て別の価値観を持った人たちなのか。






























最近のコメント