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2019/05/29

花柳幻舟さん

昨日、畏友とともに、こころの中の幻舟さんに会いに行った。

彼女が死んでしまった群馬県松井田町横川のめがね橋。

碓氷川にかかる鉄道の橋。信越線の廃線遺構ではあるが見事な建造物だ。

レンガ造りというのが素晴らしい。そしてもう汽車の騒音もなく深い森の中に美しいアーチが残されている。

この橋で彼女は生きることのすべてを終えた。

彼女が倒れていた橋の下に着くと激しい雨が降ってきた、そして山道を登り橋の上に上がると雨は止んだ。

偶然の天気の変化にすぎないが、私はこれだけで幻舟さんとお話ができたようで嬉しかった。

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私も小さな花、友も小さな花を捧げた。

私達は幻舟さんと同じで孤独で苦しい、さらに絶望は深い。ここに来て彼女の気持に入っていけるような気持になった。

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春未だ浅い日にここで彼女は延々と続く山の彼方にどんな声を聞いて山を見たのだろうか。

橋の上にはどなたかが供えた花があった。

しばらく佇んでいた。著作でしか知らない彼女の幼少の記述に想いをはせた。

私は高所が怖くて幻舟さんのようには真下の写真は撮れない。

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この橋をどの方向に歩いてもトンネルを通ることになる。

私は幽霊の存在は信じてはいないが、このときばかりはトンネルの闇の中に幻舟さんが現れてくれないかと勝手な願望に悩まされた。

幻舟さん、あなたのように天皇制は反対であります。

彼女の著作から。

報道から。

 

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